Shutterstockの専属契約とは、世界最大規模のストックフォトサービスであるShutterstockが一部のコントリビューターに対して提案する、より高い報酬率と引き換えに作品の独占販売権を得る契約形態のことです。Shutterstockの標準的な報酬体系では、ロイヤリティ率が15%から40%の6段階レベル制となっており、専属契約を結ぶことでこれを超える報酬を得られる可能性があります。ただし、専属契約には他のストックフォトサービスで作品を販売できなくなるという制約があり、収益機会の制限やリスクの集中といったデメリットも存在するため、自身の状況に応じた慎重な判断が必要です。
本記事では、Shutterstockの専属契約について、報酬体系の詳細な仕組みから、専属契約を選ぶメリットとデメリット、さらには他の主要ストックフォトサービスとの比較まで、徹底的に解説していきます。ストックフォト副業を検討している方や、すでにコントリビューターとして活動している方にとって、最適な契約形態を選ぶための判断材料となる情報をお届けします。

Shutterstockとは何か
Shutterstockは、アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く世界最大規模のストックフォトサービスです。世界中から寄せられた2億1,700万点以上の写真、イラスト、動画を取り扱っており、企業や個人がデザインやマーケティングに使用する素材を提供しています。
Shutterstockで写真やイラストを販売する人は「コントリビューター(Contributor)」と呼ばれています。コントリビューターとは「寄稿者」「貢献者」という意味であり、自分が撮影した写真や作成したイラストをShutterstockにアップロードすると、購入者がダウンロードするたびに報酬を得ることができる仕組みになっています。
Shutterstockの大きな特徴として、グローバルな顧客基盤を持っていることが挙げられます。世界中の企業やクリエイターがShutterstockを利用しているため、日本国内向けのサービスと比較して、より幅広い市場にアクセスできる可能性があります。2019年11月時点の情報では、Shutterstockが寄稿者に支払ったロイヤリティの累計は10億ドル(約1,080億円)を突破しており、その中には日本人寄稿者への支払いも含まれていました。
Shutterstockの報酬体系を詳しく解説
Shutterstockの報酬システムを理解することは、専属契約の価値を判断する上で非常に重要です。報酬は寄稿者の売上実績に応じたレベル制度が核となっており、画像と動画それぞれに6つの報酬レベルが設定されています。
レベル1では15%のロイヤリティが適用され、レベル2では20%、レベル3では25%、レベル4では30%、レベル5では35%、そしてレベル6では40%のロイヤリティ率となります。新規のコントリビューターはレベル1からスタートし、年間のダウンロード数が増えるにつれてレベルが上がっていく仕組みです。レベルが上がると、各ライセンス販売からの報酬パーセンテージが増加するため、より多くの収益を得られるようになります。
年次リセット制度の影響
Shutterstockの報酬体系で最も注意すべき点は、毎年1月1日に全コントリビューターのレベルがリセットされることです。この制度は2020年の報酬体系改定により導入されました。前年にどれだけ高いレベルに到達していても、年が変わると全員がレベル1に戻されてしまいます。
この仕組みにより、年の最初の数ヶ月間は多くのコントリビューターが15%から25%程度の低いロイヤリティ率でしか収益を得られなくなります。この改定は多くのコントリビューターから批判を受け、2021年には8,000名ものコントリビューターが署名を集めて元の報酬形態に戻すよう嘆願する事態にまで発展しました。
最低報酬額と実際の収益
Shutterstockの購入者向け定額プランでは、最もお得なプランを選ぶと写真1枚あたり0.22ドルで購入できる計算になります。この場合、コントリビューターへの報酬額は非常に低くなってしまうため、最低報酬額として0.10ドル(約15円)が保証されています。
しかしながら、現実には最高ランクのレベル6(40%のロイヤリティ)であっても、定額プランからの購入では大部分が1枚0.10ドルにしかならないという実態があります。これは専属契約を検討する際に重要な判断材料となる事実です。
報酬の受け取り条件
Shutterstockで報酬を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、税務フォーム(W-8BEN)の承認を受けることが必要です。次に、PayoneerやPayPal、Skrillのいずれかで有効な受取方法を設定する必要があります。そして、最低支払額(25ドル)に到達することで、報酬を受け取ることができます。
2025年4月より最低支払金額が25ドル以上に変更されました。また、2025年1月分からPayPal手数料が差し引かれるようになっています。
Shutterstockの専属契約と非専属契約の違い
Shutterstockには専属契約と非専属契約の2種類の契約形態があります。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適な選択ができるようになります。
非専属契約(標準契約)とは
Shutterstockのコントリビューターとの標準的な契約は「非専属契約」です。これは、コントリビューターが自分の作品をShutterstockだけでなく、他のストックフォトサービスでも自由に販売できることを意味しています。
非専属契約には複数のメリットがあります。同じ作品を複数のプラットフォームで販売できるため、収益機会を最大化することが可能です。また、特定のサービスに依存しないリスク分散ができ、各サービスの審査基準や需要の違いを活かすこともできます。
専属契約のオファーについて
Shutterstockでは、稀にコントリビューターに直接連絡を取り、専属契約を提案することがあります。この専属契約では、特定の画像についてShutterstockが独占的にライセンスを行う権利を得る代わりに、より高い報酬が支払われる場合があります。
ただし、このような専属契約のオファーは頻繁に行われるものではなく、優れた作品を持つ一部のコントリビューターにのみ提案されます。専属契約を獲得できた場合、その報酬は通常の契約よりも大幅に高くなる可能性があります。
On the Red Carpetプログラムについて
Shutterstockには「On the Red Carpet Program」という特別なプログラムも存在しています。このプログラムに提出されたコンテンツは、2年間の独占期間が設けられます。レッドカーペットイベントやセレブリティ関連の写真が対象となるこのプログラムは、通常のコンテンツとは異なる取り扱いがされています。
専属契約のメリットを徹底解説
専属契約を結ぶことで得られるメリットについて、詳しく見ていきましょう。
より高いロイヤリティ率の獲得
専属コントリビューターになると、標準的なコントリビューターよりも高いロイヤリティ率を得られる可能性があります。Shutterstockがコントリビューターに提示する専属契約では、通常の15%から40%を超えるロイヤリティ率が設定されることがあります。これは収益を最大化したいコントリビューターにとって大きな魅力です。
独占的なプロモーションの機会
専属コントリビューターの作品は、Shutterstockのマーケティングやプロモーションで優先的に取り上げられることがあります。これにより、より多くの購入者の目に触れる機会が増え、ダウンロード数の増加につながる可能性があります。露出機会の増加は、長期的な収益向上に貢献する重要な要素です。
安定した収益基盤の構築
一つのプラットフォームに集中することで、管理の手間が減り、そのプラットフォームに最適化されたコンテンツ制作に注力できます。また、Shutterstockとの関係性を深めることで、長期的な収益基盤を築ける可能性があります。
特別なサポートや機会の提供
専属コントリビューターには、通常のコントリビューターには提供されない特別なサポートや、ブランド案件への参加機会が与えられることがあります。これらの機会は、プロフェッショナルとしてのキャリアを発展させる上で貴重なものとなります。
専属契約のデメリットを理解する
一方で、専属契約にはいくつかのデメリットも存在します。契約を結ぶ前に、これらのリスクを十分に理解しておくことが重要です。
収益機会の制限
専属契約を結ぶと、その作品を他のストックフォトサービスで販売することができなくなります。複数のプラットフォームで販売すれば得られたはずの収益を失う可能性があります。特に、人気のある作品を持つコントリビューターにとっては、この制限が大きな機会損失となる可能性があります。
リスクの集中
一つのプラットフォームに依存することで、そのプラットフォームの方針変更や報酬体系の改定に大きく影響を受けるリスクがあります。Shutterstockの2020年の報酬改定のように、突然の変更によって収益が大幅に減少する可能性もあります。リスク分散の観点からは、複数のサービスに分散して販売する方が安全と言えます。
柔軟性の喪失
市場の動向や各プラットフォームの状況に応じて、最も有利なサービスを選択するという柔軟性が失われます。ストックフォト市場は常に変化しており、特定のプラットフォームが優位な時期もあれば、別のプラットフォームが有利になる時期もあります。
契約条件への縛り
専属契約の条件によっては、一定期間の拘束や、特定の条件を満たす義務が生じる場合があります。契約内容を十分に確認し、自分のライフスタイルや創作活動に支障がないかを検討することが大切です。
他のストックフォトサービスとの比較
Shutterstockの専属契約を検討する際には、他の主要なストックフォトサービスとの比較が欠かせません。各サービスの特徴を理解することで、より適切な判断ができるようになります。
iStock(アイストック)の特徴
iStockはGetty Imagesが運営するストックフォトサービスで、専属・非専属の両方のコントリビューター制度を設けています。非専属コントリビューターの場合はロイヤリティ率が15%から20%となり、専属コントリビューターになるとロイヤリティ率が高く設定されます。
iStockの専属コントリビューターになると、コンテンツがgettyimages.comの全顧客から検索可能になります。また、American Express、Google、Toyotaなどグローバルブランド向けのカスタムコンテンツ撮影の機会があり、追加のクリエイティブブリーフへのアクセスも提供されます。
ただし、専属コントリビューターになるには作品審査を通過する必要があります。また、ダウンロード数は毎年1月1日にリセットされ、前年の総ダウンロード数をもとにロイヤリティレートが決定される仕組みです。iStockの注意点として、報酬やダウンロード数の報告が翌月20日にまとめて行われるため、リアルタイムでの確認ができないこと、また管理画面が英語中心で操作がわかりづらいことが挙げられます。
PIXTA(ピクスタ)の専属クリエイター制度
PIXTAは日本最大のストックフォトサービスで、独自の専属クリエイター制度を設けています。一般クリエイターのコミッション率は22%から42%、専属クリエイターは30%から53%、人物専属クリエイターは42%から58%と設定されています。
PIXTAの専属クリエイターになるための条件は明確に定められています。過去1年間の販売実績が150枚以上、かつ直近3ヶ月の販売実績が50枚以上という条件を満たす必要があります。専属クリエイターになると、コミッション率のアップに加えて、審査の優先対応、キャスティングシステムを通したモデル手配、専属クリエイター専用SNSへの参加といった特典が受けられます。
また、PIXTAには「独占コンテンツ登録」という制度もあり、一般クリエイターでも特定の作品をPIXTAでのみ販売する代わりに、その作品のコミッション率を上げることができます。
Adobe Stockの報酬体系
Adobe Stockは、専属・非専属に関係なく一律のロイヤリティ率を適用しています。写真とイラストでは33%、動画では35%のロイヤリティ率が設定されています。
Adobe Stockの特徴は、過去の販売実績に関係なく、誰でも同じロイヤリティ率が適用されることです。これにより、登録したばかりで販売実績が少ないクリエイターでも比較的高い報酬を得やすくなっています。
さらに、Adobe Stockには最小ロイヤリティ保証があり、1回の販売で最低でも0.33ドル(約50円)が保証されています。これはShutterstockの最低0.10ドル(約15円)と比較すると大幅に高い水準であり、収益面で大きなアドバンテージとなります。
写真ACの特徴
写真ACは日本のストックフォトサービスで、1ダウンロードにつき3.25円の報酬が設定されています。スマホで撮った写真でも登録・販売可能であり、敷居が低く始めやすいという特徴があります。
ただし、写真ACでは写真をアップロードした時点で著作権が写真ACに移転するため、他のストックフォトサイトでは同じ写真を使用できなくなる点に注意が必要です。
| サービス名 | 非専属ロイヤリティ率 | 専属ロイヤリティ率 | 最低報酬額 |
|---|---|---|---|
| Shutterstock | 15%〜40% | 通常より高い | 0.10ドル(約15円) |
| iStock | 15%〜20% | 高率設定 | – |
| PIXTA | 22%〜42% | 30%〜58% | – |
| Adobe Stock | 33%(一律) | – | 0.33ドル(約50円) |
| 写真AC | 3.25円/DL | – | 3.25円 |
Shutterstockコントリビューターの始め方
Shutterstockでコントリビューターとして活動を始める方法について解説します。登録は5分から10分程度で完了します。
登録の手順
まずShutterstockコントリビューターサイトにアクセスします。次に、氏名、ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力します。その後、メール確認を行い、住所を入力すればアカウント登録が完了します。
登録時の注意点として、登録画面は日本語ですが、すべての項目を英語で入力する必要があります。たとえば、「田村太郎」の場合は「Taro Tamura」のように入力します。なお、以前はコントリビューター登録にパスポートが必要でしたが、現在では必要なくなっています。
アカウント登録後の手続き
アカウント登録後、いくつかの手続きを行う必要があります。まずW-8BEN納税フォームの提出を行います。次に、報酬受け取り用のPayPalまたはPayoneer口座を登録します。これらの準備が整ったら、作品のアップロードを開始できます。
W-8BEN納税フォームの提出は非常に重要です。提出しないと、報酬から自動的に30%程度の税金が天引きされてしまいます。日米租税条約により、この手続きを行うことで、アメリカでの源泉徴収税が免除または軽減されます。
審査について知っておくべきこと
Shutterstockは「審査が厳しい」ことで知られています。他のサイトで審査に通った写真でも、Shutterstockでは却下されることがよくあります。主な却下理由としては、ノイズ(画像のざらつき)、フォーカス(ピントの問題)、類似(既存の作品と似ている)といったものが挙げられます。
特に類似画像の審査は厳しく、却下される確率が最も高いストックサイトと言われています。審査結果は通常翌日には出ますが、始めたころは数分、場合によっては数秒で結果が出ることもあります。
税金と確定申告について
Shutterstockで収益を得た場合の税金について、正しく理解しておくことが重要です。
W-8BENフォームの重要性
W-8BENは、アメリカ以外の国に居住している個人が、アメリカ企業から収入を得る場合に提出する書類です。正式名称は「Certificate of Foreign Status of Beneficial Owner for United States Tax Withholding and Reporting (Individuals)」で、日本語では「米国税の源泉徴収および報告のための受益者の外国地位証明書(個人)」となります。なお、W-8BEN-Eという似た名称のフォームがありますが、こちらは法人用であり、個人の場合はW-8BENを使用します。
W-8BENを提出しない場合、アメリカで30%の源泉徴収が行われた上に、日本での確定申告も必要になります。一方、W-8BENを提出した場合は、アメリカでの源泉徴収が免除または軽減され、日本での確定申告のみとなります。日米租税条約により、W-8BENを提出することでアメリカでの二重課税を避けることができます。
W-8BENの提出はShutterstockの管理画面からデジタル入力で完結しますが、3年ごとの更新が必要な点に注意してください。
確定申告について
Shutterstockで得た報酬が一定額を超えた場合、原則として日本での確定申告が必要です。副業としてストックフォトを行っている会社員の場合、年間20万円を超える所得があれば確定申告が必要になります。
1042-Sフォームについて
W-8BENを提出していると、年に1回「1042-S」という書類がShutterstockから発行されます。これはその年にShutterstockから受け取った報酬と税金について記載された書類で、日本でいう源泉徴収票や支払調書に相当します。
ただし、1042-Sが届くのは3月中旬頃で、日本の確定申告の締め切り(3月15日)を過ぎてしまう場合があります。これはアメリカの確定申告締め切りが4月15日であるためです。
ストックフォト副業で稼ぐコツ
Shutterstockを含むストックフォト副業で収益を上げるためのコツを紹介します。
実際のクリエイターの収益実績
実際のクリエイターの収益実績を見てみましょう。ある初心者が半年で達成した収益は、月平均約4,700円、半年で合計約28,000円でした。内訳はPIXTAで10,221円、Adobe Stockで7,440円、写真ACで5,557円、Shutterstockで4,776円となっていました。また、5社登録で1年間の収益が年間総額43,197円というケースや、月60ドル(約9,000円)の報酬を継続的に得ているケースも報告されています。
継続することの重要性
ストックフォトはフロー型収入であり、急激な収入増加は期待しにくいですが、コツコツと続けることで収益が積み上がっていきます。定期的に需要のある写真をアップロードし続けることで、じわじわと収入を増やしていくことが可能です。
売れる写真のポイント
売れる写真にはいくつかの共通点があります。需要のある写真を撮ること、適切なキーワードをつけること、定期的にアップロードすること、背景がシンプルな写真、編集しやすい構図、そして購入者目線で考えることが重要です。
特に人気のあるジャンルとしては、ビジネス・仕事風景(ノートパソコンやデスク周りの写真)、料理・食事シーン(自炊、家庭の食卓、カフェ風の盛り付け)、日常のライフスタイルシーンなどが挙げられます。
スマホでも稼げる可能性
スマホだけでストックフォト収益を得ているクリエイターも多く存在します。成功しているクリエイターには、日常の中にある素材に気づく力と、コツコツ継続できる力という共通点があります。主婦の方が家事の合間に料理や掃除シーンを撮って販売したり、会社員が通勤中の風景やカフェでの写真を活用している例もあります。
最初の目標設定
多くの経験者が推奨する最初の目標は「1,000枚登録」です。登録枚数が増えるほど、ダウンロードされる確率も高まります。
複数サイト登録のメリットとデメリット
専属契約を結ばずに複数のストックフォトサイトに登録する場合のメリットとデメリットを整理します。
複数サイト登録のメリット
複数サイトに登録する最大のメリットは、収益機会の最大化です。同じ写真を複数のサイトで販売できるため、露出が増え、売上の可能性が高まります。
また、リスク分散ができることも大きなメリットです。一つのサイトの売上が落ちても、他のサイトでカバーできます。Shutterstockの2020年報酬改定のような突然の変更があっても、影響を最小限に抑えられます。
さらに、市場テストが可能であり、どのサイトで自分の写真が売れやすいか比較検証できます。特定のサイトに縛られない柔軟性も魅力であり、条件の良いサイトに注力することができます。各サイトの審査基準や需要が異なるため、様々なジャンルの写真を活かすことも可能です。
複数サイト登録のデメリット
一方で、管理の手間が増えることは避けられません。各サイトへのアップロード、キーワード付け、売上確認などの作業が複数倍になります。また、専属契約と比較すると、1枚あたりのロイヤリティ率が低くなる場合があります。各サイトで審査基準が異なるため、審査対応に時間がかかることもデメリットとして挙げられます。
動画コンテンツの販売について
Shutterstockでは写真だけでなく、動画コンテンツも販売することができます。
動画販売のメリット
動画コンテンツは写真と比較して単価が高く設定されています。世界中で利用されているShutterstockでは、海外からの購入も多いため、動画素材は特に収益性が高いジャンルとなっています。ストック動画を始める方は、まず最初にShutterstockへの登録がおすすめです。
動画の報酬体系
動画も写真と同様に6段階のレベル制度が適用されます。レベル1の15%からレベル6の40%まで、ダウンロード数に応じてロイヤリティ率が上昇します。ただし、動画も画像と同様に毎年1月1日にレベルがリセットされます。
動画販売の注意点
2020年の報酬体系改定後、動画1本あたりの報酬が0.26ドルという低い水準になるケースも報告されています。定額プランからの購入では、動画でも最低報酬額が適用されるため、期待していたほどの収益が得られない場合があります。
動画制作のポイント
動画素材として需要が高いのは、ビジネスシーン、ライフスタイル、自然風景、テクノロジー関連などです。4K解像度の映像やスローモーション映像など、高品質なコンテンツは特に評価されます。
売れる写真のジャンルと傾向
ストックフォトで収益を上げるためには、需要の高いジャンルを把握することが重要です。
人気の高いジャンル
ビジネスシーンは、会議、プレゼンテーション、PC作業、リモートワークの様子など、企業のウェブサイトやブログで活用されるため、高単価で取引されることが多いジャンルです。特にスマートフォンを見る人物やノートパソコンでの作業風景は安定した需要があります。
ライフスタイルでは、料理、育児、旅行、DIY、家族の団らんなど、日常の自然な瞬間を捉えた写真が好まれます。医療・介護は、マスク、注射、病院の風景、介護シーンなど、専門性が高いため競合が少なく狙い目のジャンルです。
教育・学習では、勉強中の子供、タブレット学習、学校の風景などが教育関連のウェブサイトや教材で使用されます。季節イベントでは、クリスマス、正月、桜、花火、紅葉など、時期を先取りして投稿することで閲覧数・ダウンロード数が大きく伸びる可能性があります。テクノロジーでは、スマートフォン、SNS、AI関連のイメージなど、デジタル化の進展に伴い需要が増加しています。
人物写真の重要性
ビジネスシーンやライフスタイルなど、人が写っている写真は圧倒的に需要が高い傾向があります。特に10代から30代の女性の写真は人気が高く、自然な表情や動きを捉えた写真が好まれます。
2025年のキーワード
2025年のストックフォト市場では「リアルな空気感」「季節と地域のつながり」「人の営みと自然の調和」がキーワードとなっていました。AI生成画像では再現できない、人間の目線で捉えた本物の瞬間が写真の価値を高めています。
収益目標の目安
月10万円の収益を目指すなら、最低でも500点から1,000点の高品質な写真をポートフォリオに持ち、毎月50点から100点の新作を追加する継続力が成功への鍵となります。最初のうちは月数百円から数千円が現実的で、多くの人は数百枚の写真を登録して月数千円から1万円程度を稼いでいます。
ストックフォト市場の動向
ストックフォト市場における最新の動向についてまとめます。
AI生成画像の影響
生成AIによって作成された高品質な画像が市場に溢れるようになり、従来の一般的な写真素材の価値が相対的に変化しています。AI技術の影響と対応策が重要な課題となっています。
データライセンシングプログラム
Shutterstockでは「Data Licensing」というプログラムを通じて、AI学習用にコンテンツをライセンスする取り組みを行っています。このプログラムに参加したコントリビューターには、追加の報酬が支払われる場合があります。
差別化の重要性
AI生成画像との競争が激しくなる中、人間にしか撮影できない「リアルな瞬間」や「本物の感情」を捉えた写真の価値が見直されています。また、特定のニッチ市場に特化したコンテンツや、高度な専門知識が必要な分野の写真は、引き続き需要が見込まれます。
専属契約を選ぶべきかの判断基準
Shutterstockの専属契約について、最終的な判断をするためのポイントをまとめます。
専属契約が向いている人
専属契約が適しているのは、Shutterstockで安定した高収益を上げている人、複数サイトの管理が負担になっている人、Shutterstockから直接オファーを受けた人、そして長期的なパートナーシップを望んでいる人です。
非専属(複数サイト登録)が向いている人
一方、非専属契約が適しているのは、まだストックフォトを始めたばかりの人、どのサイトが自分に合っているか試したい人、リスク分散を重視したい人、そして柔軟に対応したい人です。
現実的なアドバイス
Shutterstockから専属契約のオファーを受けることは稀であり、多くのコントリビューターにとっては非専属契約が現実的な選択となります。まずは複数のストックフォトサービスに登録し、自分の作品がどこで売れやすいかを確認することをお勧めします。その上で、特定のサービスで顕著な成果が出た場合に、専属契約を検討するのが賢明です。
また、PIXTAのように明確な専属クリエイター制度を設けているサービスでは、条件を満たすことで専属クリエイターになる道が開かれています。日本市場をメインターゲットにする場合は、PIXTAの専属クリエイター制度も検討に値します。
最終的には、自分の作品の特性、目標とする収益、かけられる時間や労力を総合的に考慮して判断することが大切です。ストックフォトは一朝一夕で大きな収益を得られるものではありませんが、コツコツと継続することで着実に収益を積み上げていくことができる副業です。
まとめ
Shutterstockの専属契約について、報酬体系からメリット・デメリット、他サービスとの比較まで詳しく解説してきました。
Shutterstockの専属契約は、より高いロイヤリティ率や優先的なプロモーション、特別なサポートといったメリットがある一方で、他サービスでの販売ができなくなる収益機会の制限や、一つのプラットフォームへの依存リスクといったデメリットも存在します。
専属契約のオファーを受けることは稀であり、多くのコントリビューターにとっては複数のストックフォトサービスに登録する非専属契約が現実的な選択肢となります。Adobe Stockの一律33%というロイヤリティ率や、PIXTAの明確な専属クリエイター制度など、各サービスにはそれぞれ特徴があります。
ストックフォト副業は初期費用ゼロ、リスクゼロで始められる魅力的な副業です。まずは複数のサービスに登録して、自分の作品がどこで評価されるかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。継続的な努力が、やがて安定した副収入につながる日が来ることでしょう。

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