Shutterstockで動画素材と写真のどちらが稼げるかという問いに対する結論は、単価では動画素材が圧倒的に有利だが、制作効率を考慮すると一概には言えないというものです。動画素材は1本あたり約180円から2,500円の報酬が期待できる一方、写真は1枚あたり約15円から60円と大きな差があります。ただし、動画の制作には撮影・編集に時間と技術が必要であり、写真のように大量投稿で稼ぐスタイルを取ることが難しいという側面もあります。
ストックフォトサービスを活用した副業は、コンテンツを一度アップロードすれば継続的に収益を得られる可能性があるストック型ビジネスとして多くの人から注目を集めています。中でもShutterstock(シャッターストック)は世界最大級のストックフォトサービスとして知られており、写真や動画などのデジタルコンテンツを販売したいクリエイターにとって魅力的な選択肢となっています。この記事では、Shutterstockにおける動画素材と写真それぞれの報酬額や収益性を詳しく比較し、これからストックフォト副業を始めたい方や収益を伸ばしたい方に向けて実践的な情報をお伝えします。

Shutterstockとは?世界最大級のストックフォトサービスの特徴
Shutterstockは2003年に設立されたアメリカの企業が運営するストックメディアプラットフォームです。写真やイラスト、動画、音楽などのデジタルコンテンツを取り扱っており、世界中に数百万人のユーザーを抱え、4億点以上の素材を提供する世界最大級のサービスとして位置づけられています。購入者は主に企業のマーケティング担当者やWebデザイナー、広告制作会社、メディア関係者などで、商用利用可能な高品質な素材を求めてこのプラットフォームを利用しています。
素材を提供するコントリビューター(寄稿者)は世界中におり、プロの写真家から趣味で撮影を楽しむアマチュアまで幅広い層が参加しているのが特徴です。Shutterstockの大きな特徴として「売れやすいが報酬単価が低い」という点が挙げられます。世界中にユーザーがいるため素材が購入される機会は多いものの、1点あたりの報酬額は他のストックフォトサービスと比較して低めに設定されている傾向があります。
Shutterstockで販売できるコンテンツの種類
Shutterstockでは複数の種類のコンテンツを販売することができます。まず写真(Photo)はデジタルカメラやスマートフォンで撮影した静止画像で、風景や人物、ビジネスシーン、食べ物、動物など多様なジャンルが存在します。次にイラスト(Illustration)は手描きやデジタルで作成されたイラスト作品で、グラフィックデザインやWeb制作の素材として需要があります。
ベクター画像(Vector)はAdobe IllustratorなどのソフトウェアでEPS形式で作成されたイラストを指し、拡大縮小しても画質が劣化しない特性があるため、ロゴやアイコン、パターン素材として重宝されています。動画クリップ(Video Footage)はHD(1080p)や4K解像度の映像素材で、広告やテレビ番組、映画、YouTubeコンテンツなど様々な用途で使用されます。さらに音楽(Music)として楽曲や効果音も販売可能で、映像制作のBGMなどに活用されています。
Shutterstockの報酬システムとコントリビューターレベル制度
Shutterstockの報酬システムは、コントリビューターの実績に応じたレベル制度が基盤となっています。レベルは1から6まであり、レベルが上がるほど報酬率も向上する仕組みです。具体的には、レベル1では報酬率15%で年間ダウンロード数0〜99点、レベル2では報酬率20%で年間ダウンロード数100〜249点、レベル3では報酬率25%で年間ダウンロード数250〜499点となっています。さらにレベル4では報酬率30%で年間ダウンロード数500〜2,499点、レベル5では報酬率35%で年間ダウンロード数2,500〜24,999点、そして最高のレベル6では報酬率40%で年間ダウンロード数25,000点以上が必要です。
ここで重要なポイントがあります。このレベルは毎年1月1日にリセットされる仕組みになっています。つまり前年にレベル6まで到達したとしても、新年を迎えるとレベル1からの再スタートとなるのです。これは多くのコントリビューターにとって大きな痛手であり、特にベテランの寄稿者から不満の声が上がっている理由の一つとなっています。また、画像(写真・イラスト・ベクター)と動画では別々にレベルが管理されている点も注意が必要です。
2020年に実施された報酬体系の大幅改定
Shutterstockは2020年6月に報酬体系を大幅に改定しました。この改定により多くのコントリビューターの収益が減少し、大量離脱を招いた経緯があります。主な変更点として、まずレベル決定基準が従来の累計報酬額に基づく方式から年間ダウンロード数に基づく方式に変更されました。また報酬計算方式も購入プランに基づく定額報酬から、購入額に対するパーセンテージ報酬へと変わりました。さらに前述した年次リセットが導入され、レベルが毎年1月1日にリセットされるようになったのです。
この改定により特に長年活動してきたベテランコントリビューターへの影響が大きく、「Shutterstockは儲からない」という評価が広まる一因となりました。
Shutterstock写真素材の収益性と報酬額の実態
写真素材の報酬額について詳しく見ていきましょう。Shutterstockで写真が1枚売れた場合の報酬額は、残念ながらかなり低い水準にあるのが現実です。定額プラン経由で販売された場合、購入者が最もお得なプランを利用していると1枚あたり約0.22ドルで購入できる計算になります。この場合、コントリビューターが受け取れる報酬は最低保証額の0.10ドル(約15円程度)となることが多いのです。
レベル6の40%報酬を達成したとしても、定額プラン経由での販売では1枚あたり0.10ドル程度にしかならないケースがほとんどです。1ドル以上の報酬が発生するのは単品購入や高額プラン経由での販売に限られ、非常に稀なケースと言えるでしょう。実際のコントリビューターの報告では、Shutterstockで100回ダウンロードされても報酬は20ドル程度(約3,000円)にしかならないという例もあります。1点あたりの平均報酬は0.10〜0.40ドルの範囲に収まることが多いというのが実態です。
写真素材で収益を上げるための戦略
このような厳しい報酬環境の中で写真素材から収益を得るためには、いくつかの戦略が有効です。まず大量投稿による量の確保が基本となります。単価が低い以上、販売数を増やすことでトータルの収益を積み上げていく必要があり、最低でも数百点、できれば千点以上の素材を登録することが推奨されます。
次にニッチなジャンルの開拓も重要です。競合が少ないテーマを狙うことで検索結果で上位表示されやすくなります。有名観光地よりもローカルな名所、一般的なビジネスシーンよりも特定の専門職(建設現場、医療、伝統工芸など)の作業風景などが狙い目となるでしょう。
日本特有のコンテンツも有望な分野です。Shutterstockは世界中にユーザーがいるため、日本特有の文化や風景、行事(お盆、正月、七五三など)に関連する素材は海外のデザイナーからの需要が見込めます。また季節を先取りした素材の投稿も効果的です。企業やメディアは季節のイベントを前もって計画するため、クリスマスやハロウィンの素材は数ヶ月前から需要が高まります。さらに実用性重視の姿勢が大切で、芸術性の高い写真よりもWeb記事や広告の素材として使いやすい実用的な写真に需要があります。購入者がどのように使うかを意識した撮影が求められます。
写真素材が直面している課題
写真素材の販売においてはいくつかの課題が存在します。まずAI生成画像の影響が挙げられます。2025年から2026年にかけて生成AIによる高品質な画像が市場に溢れるようになっています。美しい風景や一般的な人物写真など、AIが容易に生成できるジャンルでは人間が撮影した素材が選ばれにくくなっている現状があります。
供給過多の問題も深刻です。スマートフォンの高性能化により誰でも手軽に高画質な写真を撮影できるようになった結果、ストックフォト市場では需要よりも供給が多い状態になりつつあります。さらに単価下落傾向も続いており、ストックフォト業界全体でサブスクリプション型(定額制)の販売が主流になっていることで、1枚あたりの単価が下落しています。
Shutterstock動画素材の収益性と報酬額の実態
動画素材の報酬について見ていきましょう。動画素材の報酬は写真と比較して基本的に高い水準にあります。Shutterstockの動画定額プランでは最安の販売価格が1本あたり約8.33ドルであり、最低報酬額でも1.24ドル以上になるはずです。写真の0.10ドルと比較すると10倍以上の差があることがわかります。
しかし実際の報酬額には注意が必要な点もあります。ShutterstockはAPIを提供しており、リセラー(再販業者)経由での販売も行われています。リセラーでの販売価格は各業者によって異なるため、0.26ドルや0.58ドルといった異常に低い報酬が発生するケースも報告されています。
他のストックフォトサービスと比較すると興味深い差があります。Adobe Stockでは動画1本あたり約2,805円(HD1080サイズ)で、4K動画では約70ドル(約10,500円)という報酬実績が報告されています。PIXTAでは動画1本あたり約3,960円となっています。Shutterstockでは動画1本あたり約17.21ドル(約2,500円程度)という水準です。動画のコミッション率はAdobe Stockが一律35%、PIXTAが40%、Shutterstockが15〜40%(レベルに応じて変動)となっています。
動画素材で収益を上げるための戦略
動画素材から収益を得るためには、いくつかの点に注目すべきです。まず需要の高いカテゴリーを狙うことが重要です。Shutterstock公式ブログでは需要があるカテゴリーとして前振り用の動画素材が紹介されています。これはテレビドラマなどで主役が登場するシーンの前に入る短い映像で、ビルやマンションの入り口、駅、オフィス街などの風景が該当します。
モデルリリースのある自然な動画も需要が高いとされています。作り物でない自然な感じの日常シーンで、一般人で構わないもののモデル・リリース(肖像権の許諾書)があることが重要です。また空撮動画も常に人気を集めています。ドローンと小型高性能カメラの登場により4Kの空撮動画が撮影可能になり、映像ならではのダイナミックな動きが評価されています。
4K解像度での撮影も収益向上に効果的です。HD(1080p)よりも4K解像度の動画の方が高単価で販売できます。機材の投資が必要ですが、長期的には回収できる可能性があります。さらにバリエーションの用意も有効で、同じシーンでも複数のアングルやバージョンを用意することで購入者のニーズに幅広く対応でき、販売機会が増えます。
動画素材における課題
動画素材にもいくつかの課題があります。まず制作の手間とコストの問題があります。写真と比較して動画の撮影・編集には時間と技術が必要です。また高品質な動画を撮影するための機材(カメラ、ジンバル、ドローンなど)への投資も必要となります。
ファイルサイズと管理も課題です。動画ファイルは写真と比較して容量が大きく、ストレージやアップロードの管理に手間がかかります。さらに審査時間の問題もあり、PIXTAでは動画の審査に2週間程度かかるケースもあるなど、写真と比較して販売開始までに時間を要することがあります。
Shutterstock動画素材と写真の収益性を徹底比較
ここまでの内容を踏まえて、動画素材と写真の収益性を直接比較してみましょう。まず単価の比較では、写真が1枚あたり0.10〜0.40ドル(約15〜60円)であるのに対し、動画は1本あたり1.24〜17.21ドル(約180〜2,500円)となっています。動画は写真の10〜40倍程度の単価が期待できる計算になります。
一方で制作効率の比較も重要です。写真は1枚の撮影が数秒〜数分で完了し、編集も比較的短時間で済みます。これに対して動画は撮影に数分〜数時間かかり、編集にも時間が必要です。単純に時給換算すると、写真を大量に撮影・投稿する方が効率的なケースもあるのです。
| 比較項目 | 写真素材 | 動画素材 |
|---|---|---|
| 単価 | 0.10〜0.40ドル(約15〜60円) | 1.24〜17.21ドル(約180〜2,500円) |
| 制作時間 | 数秒〜数分 | 数分〜数時間 |
| 必要機材 | スマートフォンでも可 | 高性能カメラ、ジンバル等推奨 |
| 大量投稿 | 容易 | 困難 |
| AI競合 | 影響大 | 比較的小さい |
実際のコントリビューターによる収益報告
実際のコントリビューターの報告では、収益のバランスは人によって大きく異なります。ある動画販売者の場合、15ヶ月間の合計収益としてPIXTAで60,624円、Adobe Stockで145,452円という実績が報告されています。動画は売れれば大きな収益になるものの、売れる頻度は写真よりも低い傾向にあります。
写真の場合は、約1,600点を登録して月間100ダウンロード前後、月収約3,500円という例も報告されています。数は売れるものの単価が低いためトータルの収益は伸び悩むケースが多いというのが実情です。
結論として向いている人の特徴
写真が向いている人は、手軽に始めたい方、大量のコンテンツを投稿できる方、高価な機材への投資を抑えたい方、隙間時間で作業したい方といった特徴があります。一方動画が向いている人は、単価の高い報酬を狙いたい方、映像制作のスキルがある方または学びたい方、機材への投資が可能な方、時間をかけて高品質なコンテンツを作れる方です。
最も効率的なのは両方を組み合わせることです。写真をメインに投稿しつつ、撮影のついでに動画も撮影して投稿するというハイブリッドなアプローチが、収益の最大化につながる可能性が高いと言えるでしょう。
ベクターイラストという選択肢も検討すべき理由
ここまで写真と動画の比較を行ってきましたが、実はShutterstockで最も稼ぎやすいとされているのはベクターイラストです。ベクターイラストとはAdobe IllustratorなどでEPS形式で作成されたイラストで、拡大縮小しても画質が劣化しない特性を持っています。ロゴやアイコン、パターン素材、フレーム(枠)などのデザイン部品として幅広く使用されます。
ベクターイラストが稼ぎやすい理由はいくつかあります。まず企業による商用利用の需要が高い点が挙げられます。Webデザインやチラシ制作、広告など企業のクリエイティブ業務で日常的に使用されるからです。また制約が少ないのも利点で、写真は撮影時の光の加減やモデルの肖像権など制約が多いものの、イラストは自由に作成できます。
カスタマイズ性も重要な要素です。購入者が色や形を自由に変更できるため汎用性が高く選ばれやすいという特徴があります。さらに長期間売れ続ける傾向があり、一度作成したイラストは流行に左右されにくくストック資産として長期間収益を生み出す可能性があります。加えて一部ジャンルではAI生成の影響を受けにくいという点もあり、特にビジネス向けのアイコンセットや特定のデザインルールに沿った素材は、まだAIでは完全に代替できない分野も存在します。
複数のストックフォトサービスを併用する収益最大化戦略
Shutterstockだけでなく複数のストックフォトサービスに同じ素材を登録することで、収益機会を最大化できます。主要なサービスとその特徴を把握しておくことが重要です。
PIXTA(ピクスタ)は国内最大手のストックフォトサービスです。日本人モデルや和風素材に強く、国内企業からの需要が高いのが特徴です。報酬率は最大40%で、単品購入の場合は高単価が期待できます。審査は厳格ですがサポートが充実しており初心者でも始めやすい環境が整っています。動画の審査に時間がかかる(約2週間)点は留意が必要です。
Adobe Stock(アドビストック)はAdobe Creative Cloudとの連携が強みです。Photoshop、Illustrator、Premiere Proなどからシームレスに素材を検索・利用できるため、世界中のAdobeソフト利用者からのダウンロードが期待できます。動画のコミッション率は一律35%で、4K動画で約70ドルの報酬という報告もあり動画の収益性は高めです。AI生成画像のアップロードも許可しています。
iStock(Getty Images)はGetty Imagesが運営するストックフォトサービスです。高品質な素材が多くプロのクリエイターが多数参加しています。専属契約と非専属契約で報酬率が異なるという特徴があります。
実際のコントリビューターの報告では、複数サービスを併用した15ヶ月間の収益としてAdobe Stockが145,452円と最も高く、次いでPIXTAが60,624円という結果が出ています。サービスによって売れやすいジャンルや素材が異なるため、同じ素材でも収益に大きな差が出ることがあります。1社に絞らず複数社に登録することが推奨されています。
2026年のストックフォト市場動向とAI生成画像の影響
ストックフォト市場の現状と将来予測についても理解しておく必要があります。グローバルなストックフォト・動画市場は、2026年現在で64.3億ドル規模となっており、2035年には122億ドルに達する見込みで、年平均成長率(CAGR)は7.38%と予測されています。デジタルコンテンツへの需要は今後も拡大が見込まれ、ストックフォト市場も成長を続けると考えられています。
AI生成画像がもたらす市場の変化
2025年から2026年にかけて生成AIによる画像・動画作成技術が飛躍的に向上し、ストックフォト市場には大きな変化が生じています。AIの影響を受けやすいジャンルとして、美しい風景写真や一般的な人物イラスト、シンプルなパターン素材、汎用的なビジネスイメージなどが挙げられます。これらのジャンルではAIが低コストで大量に素材を生成できるため、人間が作成した素材が選ばれにくくなっています。
一方でAIの影響を受けにくいジャンルも存在します。特定の地域性を持つ写真(ローカルな風景、建物など)、リアルなビジネスシーンの細部(特定の業種、作業風景など)、手描きの温かみがあるイラスト、モデルリリースのある人物写真、日本特有の文化・行事に関連する素材などです。これらのジャンルに注力することで、AI時代においても収益を維持・向上できる可能性があります。
サブスクリプション化の進行による影響
ストックフォト業界全体で定額制のサブスクリプション型販売が主流になっています。これにより1点あたりの単価は下落傾向にありますが、購入者にとっては利用しやすくなり市場全体のダウンロード数は増加しています。コントリビューターとしては単価の低下を販売数の増加でカバーする戦略が求められる時代になっています。
Shutterstockの審査基準と通過するためのコツ
Shutterstockに素材を投稿する際、すべての素材は審査を経て承認される必要があります。審査は人間の審査担当者によって行われ、品質基準を満たさない素材は却下されます。近年は審査基準が緩和される傾向にあり、ピントが大きくずれていたりノイズがひどいなどの致命的な問題がなければ、たいていの素材は審査に通過するようになっています。ただしいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
よくある却下理由と具体的な対策
類似コンテンツはShutterstockが非常に厳しく見ている点です。単純な色違いだけでなく、構図が似ている場合や共通の背景を使っている場合でも類似と判定されることがあります。対策としては類似と認識されそうな作品はタイミングをずらして申請することが有効です。
フォーカス問題も頻繁に見られる却下理由です。メインの被写体にピントが合っていない、手ぶれ、被写体ぶれ、ノイズ除去の過剰使用によりピントがずれているものは却下されます。撮影時にしっかりとピントを合わせることが基本となります。
ノイズ・過度な加工にも注意が必要です。夜間や夕方に撮影した写真でISO感度が高いとノイズが発生しやすくなります。暗い条件で撮影した写真は却下されやすいため、できるだけ明るい環境での撮影を心がけるべきです。
入力項目の問題も見逃せません。Shutterstockでは入力項目をすべて英語で行う必要があります。作品内に日本語が含まれる場合は説明欄に翻訳を記載する必要があります。また説明欄は最低5単語以上で、同じ単語を5回以上使用することはできません。3Dイラストの要件として、リアルな3Dイラストを投稿する際にはタイトルやキーワード内で3Dイラストであることを明示する必要があります。
審査に通るための実践的なコツ
少数ずつ申請することがポイントです。一度に大量の素材を申請するのではなく、数点ずつ申請していくのが効果的です。また一度却下されたら諦めも必要という現実があります。一度リジェクト(却下)されてしまうと承認してもらうのが非常に困難になります。2〜3回申請してダメな場合は、その素材は諦めて別の素材に注力する方が効率的です。
審査担当者による差があることも認識しておくべきです。却下の基準は審査担当者の裁量に依存する部分があります。同じデザインの別カラーを投稿しても担当者によってOKだったり却下だったりすることもあるため、ある程度の「運」の要素も存在します。
他サービスとの審査比較
技術面(画質、ピント、ノイズなど)の観点ではShutterstock、PIXTA、Adobe Stockの順で審査が通りやすいとされています。一方で知的財産権(商標、肖像権など)の観点ではPIXTA、Adobe Stock、Shutterstockの順で通りやすいとされています。各サービスで審査基準が異なるため、一つのサービスで却下された素材が別のサービスでは承認されることも珍しくありません。
初心者のためのストックフォト副業開始ガイド
ストックフォト副業を始めるのは非常にシンプルです。基本的な流れとして、まず各ストックフォトサイトでメールアドレスとパスワードを使って会員登録を行います。次に一部のサイトでは身分証明書の提出が求められる本人確認があり、スマートフォンで撮影してアップロードすることで完了できます。
PIXTAの場合は入門テストに合格する必要がありますが、事前に学習できるコンテンツが用意されており不合格でも再受験が可能です。その後写真の撮影・選択を行い、新たに撮影しても良いですし過去に撮影した写真を使用しても構いません。ただし審査に通りやすいテーマを選ぶことがポイントです。続いて素材をアップロードしてタグ付けを行い、関連するキーワードや説明文を入力します。検索で見つけてもらうために適切なタグ付けが重要です。最後に投稿した素材は審査を経て承認され、承認されれば販売が開始されます。
ストックフォトに必要な機材について
ストックフォトを始めるにあたって高価な機材は必ずしも必要ではありません。写真の場合はスマートフォンのカメラでも十分に始められます。近年のスマートフォンは高性能なカメラを搭載しており、ストックフォトの審査に通る品質の写真を撮影できます。本格的に取り組む場合は一眼レフカメラやミラーレスカメラへのステップアップを検討しても良いでしょう。
動画の場合は最低限スマートフォンでも撮影は可能ですが、より高品質な動画を目指すなら4K撮影対応のカメラやジンバル(手ブレ補正機材)、外部マイクなどの機材があると有利です。空撮動画を撮影する場合はドローンも必要になります。
初心者におすすめのストックフォトサービス
これからストックフォトを始める初心者にはいくつかのサービスがおすすめです。写真ACは日本語対応で使いやすく審査も比較的緩やかで、1回ダウンロードされるごとに3.25円(人物写真は11円)の報酬が得られます。人気クリエイターは月に数万円から数十万円を稼いでおり、無料でクリエイター登録ができます。
PIXTAは国内最大手で初心者向けのガイドが充実しています。約38万人のクリエイターが登録しており、日本人向けの素材需要が高いのが特徴です。入門テストがありますが学習コンテンツが用意されています。Shutterstockは世界最大級のサービスで世界中のユーザーにリーチできます。日本特有の素材に需要があり、英語での入力が必要ですが世界市場で販売できるメリットがあります。Adobe StockはAdobeソフトウェアとの連携が強みで、AI生成画像のアップロードも許可されています。
スマートフォンだけで始める方法
スマートフォン1台とインターネット環境があれば今日からでもストックフォト副業を始めることができます。手順としてはまずストックフォトサイトでアカウント登録を行い、スマートフォンで撮影した写真をアップロードします。審査に通過すればその日から販売が開始されます。
ただしスマートフォンで撮影する場合はいくつかの点に注意が必要です。ノイズを防ぐために明るい場所で撮影すること、手ブレに注意すること、高解像度設定で撮影すること、水平・垂直を意識して撮影することなどが重要です。
現実的な収益目安とストックフォト副業の展望
ストックフォト副業を始めた場合、どの程度の収益が期待できるのでしょうか。開始から1年目は地道にコツコツと投稿を続けた場合、月2万円程度の収益は1年で到達可能な範囲とされています。ただしこれには週に数点〜十数点のペースで継続的に投稿することが前提となります。
マイペースで続けた場合は、ゆるゆるとマイペースで投稿しつつ活動した場合に年間9万円程度(月平均7,700円程度)という実績も報告されています。趣味の延長として無理なく続けるスタイルでも一定の収益は得られます。トップクリエイターの場合はストックフォトで本格的に活動しているトッププレイヤーで年間3,200万円の売上を達成している例もあります。ただしこれは例外的なケースであり、多くのコントリビューターにとって到達困難な水準です。
収益を伸ばすための重要なポイント
ストックフォトで収益を上げる最大のポイントは継続することです。一度投稿した素材は半永久的に収益を生み出す可能性があり、投稿数が増えるほど収益も積み上がっていきます。また購入者視点の意識も重要で、素材を購入するのは主に企業やデザイナーなどの職業人です。自分が撮りたい写真ではなく購入者がどのように使うかを意識した素材作りが求められます。
適切なタグ付けも欠かせません。検索で見つけてもらうためには適切なキーワード(タグ)の設定が不可欠であり、素材の内容を正確に表すタグを複数設定することで購入者に発見されやすくなります。さらにトレンドの把握も効果的で、時事的なトピックや季節のイベントなど需要が高まるタイミングを把握して素材を投稿することで売上を伸ばせる可能性があります。
Shutterstockで稼ぐための推奨戦略まとめ
Shutterstockにおいて動画素材と写真のどちらが稼げるかという問いに対する最終的な答えは、自分のスキル、時間、目標に合った方法を選び継続することが最も重要だということです。単価は動画の方が圧倒的に高いものの、制作の手間やスキル要件を考慮すると必ずしも動画だけが最適解とは言えません。
これからストックフォト副業を始める方や収益を伸ばしたい方への推奨戦略として、まず複数サービスへの登録が挙げられます。Shutterstockだけでなく、Adobe Stock、PIXTA、iStockなど複数のサービスに同じ素材を登録することでサービスによって売れやすいジャンルが異なるため収益機会を最大化できます。
次に写真をベースに動画も併用するアプローチが効果的です。メインは写真で量を確保しつつ撮影のついでに動画も撮影して投稿することで両方のメリットを活かせます。またニッチなジャンルを開拓することも重要で、競合が少なくAIでは代替できないニッチなジャンル(ローカルな風景、特定の専門職、日本文化など)に注力することが収益につながります。
継続を最優先にすることも大切です。短期間での大きな収益は期待せず長期的な視点でコツコツと投稿を続けることで、ストック型ビジネスの強みである時間とともに資産(投稿素材)が積み上がるメリットを享受できます。そして購入者視点を忘れない姿勢が成功の鍵となります。自己満足の作品ではなく購入者が実際に使いやすい実用的な素材を意識して制作することが重要です。
ストックフォト副業は短期間で大きく稼げるビジネスではありませんが、コツコツと続けることで着実に資産を積み上げられる魅力的な副業です。この記事で解説した内容を参考に、ご自身に合ったスタイルでストックフォト副業に取り組んでいただければ幸いです。

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