PIXTAの報酬単価は、クリエイターランク（1〜6）と契約形態（一般・独占・専属・人物専属）の組み合わせによって決まり、ランク1・一般クリエイターの22%からランク6・人物専属クリエイターの58%まで大きな幅があります。たとえば、ランク6の人物専属クリエイターがLサイズ（3,564円）の写真を1枚販売した場合、約2,067円の報酬を得られます。PIXTAは日本最大級のストックフォトサービスとして8,800万点以上の素材を取り扱っており、日本人モデルを使った写真素材が豊富な点が最大の強みとなっています。これからPIXTAで写真販売を始めようとしている方や、すでに活動中でより高い収益を目指している方にとって、報酬単価の仕組みとランク制度を正しく理解することは非常に重要です。この記事では、PIXTAのランク別コミッション率から具体的な収益シミュレーションまで、報酬システムの全体像を詳しく解説していきます。
PIXTAとは日本最大級のストックフォトサービス
PIXTAとは、ピクスタ株式会社が運営する日本最大級のストックフォト（写真素材）サービスのことです。ストックされている素材点数は8,800万点を超えており、2023年10月時点で登録クリエイター数は40万人を突破しています。PIXTAの最大の特徴は、日本人をモデルとした写真素材が豊富に揃っている点にあります。海外のストックフォトサービスでは外国人モデルの写真が中心となりますが、PIXTAでは日本人向けのビジネスシーンや日常生活のシーンなど、国内で使いやすい素材が数多く提供されています。
PIXTAで販売できる素材の種類
PIXTAでは多様な素材を販売することができます。写真素材については、風景写真、人物写真、食べ物の写真、ビジネスシーン、季節のイベントなど、あらゆるジャンルの写真が対象となっています。イラスト素材については、手描きイラスト、デジタルイラスト、アイコン、背景素材、フレーム素材などが含まれます。ベクター素材については、Adobe Illustratorなどで作成された拡大縮小しても画質が劣化しないベクター形式のデータが販売可能です。動画素材についても近年需要が高まっており、4K動画なども販売できます。さらに、BGMや効果音といった音楽素材も取り扱いの対象となっています。
PIXTAの購入方法と報酬への影響
PIXTAには「単品購入」と「定額制プラン」という2つの購入方法があり、クリエイターとして販売する際にはこの違いを理解しておくことが重要です。購入方法によって獲得できる報酬が大きく異なるためです。単品購入では、購入者が1点ずつサイズごとの価格で素材を購入します。クリエイターにとっては単価が高いため、単品購入で売れると高い報酬を得ることができます。一方、定額制プランでは、購入者が月額料金を支払うことで月に決められた点数まで素材をダウンロードできる仕組みとなっています。購入者にとってはお得ですが、クリエイターへの報酬は単品購入に比べて低くなります。
PIXTAのクリエイターランク制度の仕組み
PIXTAのクリエイターランク制度とは、写真やイラスト素材を販売する回数が増えるとランクが上がり、コミッション率（報酬率）も高くなる仕組みのことです。クリエイターランクは全部で1から6まであり、1が一番下のランクで6が一番上のランクとなっています。
ランク別の必要累計販売数
各ランクに到達するために必要な累計販売数について解説します。ランク1は累計販売数が0枚から149枚までの方が該当し、PIXTAに登録したばかりの方は全員このランクからスタートします。ランク2は累計販売数が150枚以上の方が該当し、継続的に良質な素材をアップロードしていれば到達可能な数字です。ランク3は累計販売数が500枚以上の方が該当し、中級者レベルのクリエイターとしてある程度の実績を積んできた証となります。ランク4は累計販売数が1,500枚以上の方が該当し、上級者レベルに差し掛かってPIXTAでの販売活動が軌道に乗っている段階です。ランク5は累計販売数が3,000枚以上の方が該当し、かなりの上級者でPIXTAでの副業が本格的な収入源になっている方も多いレベルです。ランク6は累計販売数が5,000枚以上の方が該当し、トップクリエイターの仲間入りで最高のコミッション率を享受できます。
販売実績のカウント方法
クリエイターランクに関わる販売実績のカウント方法には重要なルールがあります。定額制でのダウンロード5回は、単品購入での販売回数1回としてカウントされます。つまり、定額制で25回ダウンロードされた場合、販売実績としては5回分としてカウントされることになります。また、ランクの計算は毎月行われ、PIXTAに登録した日を起点として、前日までの過去1年間の販売実績により決定されます。過去1年間の実績でランクが決まるため、販売活動を継続していないとランクが下がる可能性がある点に注意が必要です。
PIXTAのクリエイター契約形態と報酬率の違い
PIXTAのクリエイターには「一般クリエイター」「独占クリエイター」「専属クリエイター」「人物専属クリエイター」の4つの契約形態があり、それぞれコミッション率が異なります。
一般クリエイターの特徴
一般クリエイターは、PIXTAに登録するだけで誰でもなれる最も基本的な契約形態です。Adobe Stock、Shutterstock、iStockなど他のストックフォトサービスでも同時に販売活動を行うことができます。ただし、コミッション率は4つの契約形態の中で最も低く設定されています。
独占クリエイターの特徴
独占クリエイターとは、特定の素材をPIXTAでのみ販売する契約を結んだクリエイターです。その素材に関しては他のサービスでは販売しないことを条件に、一般クリエイターよりも高いコミッション率が適用されます。
専属クリエイターの特徴
専属クリエイターは、すべての作品の販売をPIXTAでのみ行うクリエイターです。他のストックフォトサイトでの販売はできませんが、その代わりにコミッション率が大幅にアップします。さらに、審査の優先、専用SNSへの参加、PIXTAからの情報提供など様々なサポートを受けることができます。専属クリエイターになるための条件は、PIXTAでの過去1年間の販売実績が150枚以上（ランク2以上）、または直近3ヶ月の販売実績が50枚以上となっています。
人物専属クリエイターの特徴
人物専属クリエイターは、専属クリエイターの中でも特に人物撮影に特化したクリエイターです。最も高いコミッション率が適用され、キャスティングシステムを通したモデル手配や、モデル代・スタジオ代の立て替え制度などの特典を受けることができます。人物専属クリエイターになるための追加条件として、30日の間に1企画以上モデルリリース付きの人物撮影作品をアップできることが目安とされています。また、120日の間にモデルリリース付きの人物写真がアップされない場合、契約が解除されることもあります。
PIXTAのランク別・契約形態別コミッション率一覧
コミッション率とは、素材が購入された際にクリエイターが受け取れる報酬の割合のことです。単品購入時と定額制購入時でそれぞれ異なる報酬体系が設定されています。
単品購入時のコミッション率
単品購入時のコミッション率は、ランクと契約形態の組み合わせによって以下のように決まります。
| ランク | 一般 | 独占 | 専属 | 人物専属 |
|---|---|---|---|---|
| ランク1 | 22% | 30% | 30% | 42% |
| ランク2 | 25% | 33% | 40% | 45% |
| ランク3 | 29% | 36% | 43% | 48% |
| ランク4 | 33% | 40% | 46% | 51% |
| ランク5 | 37% | 44% | 49% | 54% |
| ランク6 | 42% | 48% | 53% | 58% |
ランク1・一般クリエイターの22%からランク6・人物専属クリエイターの58%まで、最大で36%もの差があることがわかります。
定額制購入時のコミッション
定額制で素材がダウンロードされた場合のコミッションは、ランクによって異なります。1クレジットは108円で換算されます。ランク1とランク2では0.25クレジット（約27円）が付与されます。ランク3では0.27クレジット（約29円）、ランク4では0.30クレジット（約32円）、ランク5では0.35クレジット（約38円）、ランク6では0.40クレジット（約43円）が付与されます。定額制の報酬は単品購入と比較するとかなり低いですが、定額制の方がダウンロード数は多い傾向にあるため、総合的な収益としては無視できない要素です。
PIXTAの単品購入価格と報酬シミュレーション
PIXTAで単品購入される場合、画像のサイズによって価格が異なります。具体的な報酬額を計算してみましょう。
単品購入のサイズ別価格
PIXTAの単品購入価格は以下の通りです。Sサイズ（640×426px程度）は648円前後、Mサイズ（2000×1333px程度）は1,944円前後、Lサイズ（4000×2666px程度）は3,564円前後、XLサイズ（5472×3648px程度）は5,400円前後となっています。エクストラライセンスを追加する場合は、さらに3,240円程度が加算されます。
ランク別の報酬シミュレーション
ランク1・一般クリエイター（コミッション率22%）の場合、Lサイズ（3,564円）で1枚売れると3,564円×22%で約784円の報酬となります。XLサイズ（5,400円）で1枚売れると5,400円×22%で約1,188円の報酬となります。
ランク3・専属クリエイター（コミッション率43%）の場合、Lサイズ（3,564円）で1枚売れると3,564円×43%で約1,533円の報酬となります。XLサイズ（5,400円）で1枚売れると5,400円×43%で約2,322円の報酬となります。
ランク6・人物専属クリエイター（コミッション率58%）の場合、Lサイズ（3,564円）で1枚売れると3,564円×58%で約2,067円の報酬となります。XLサイズ（5,400円）で1枚売れると5,400円×58%で約3,132円の報酬となります。
このように、同じ素材が売れても、ランクと契約形態によって報酬額に大きな差が生まれます。
PIXTAの定額制プランとクリエイターへの影響
PIXTAの定額制プランは購入者向けに複数のプランが用意されており、クリエイターへの報酬に大きな影響を与えています。
定額制プランの種類と料金
PIXTAの定額制プランでは、月3点、10点、20点、50点、100点、350点、750点まで素材をダウンロードできる複数のプランが用意されています。月々更新プランは年間更新プランと比べると割高ですが、好きなタイミングでの解約が可能です。年間更新プランは割安になりますが1年ごとの契約となり、途中での解約はできません。料金の例として、月20点プランの場合、年間更新プランでは月額9,900円（税込）、月々更新プランでは月額14,300円（税込）となっています。月50点プランの場合、年間更新プランでは月額11,000円（税込）、月々更新プランでは月額16,500円（税込）となっています。
定額制がクリエイター報酬に与える影響
定額制プランでダウンロードされた場合、クリエイターへの報酬は単品購入と比較して大幅に低くなります。たとえば、ランク1のクリエイターの場合、定額制で1回ダウンロードされると約27円の報酬となります。一方、単品購入でLサイズが売れれば700円以上の報酬が得られます。しかし、定額制プランの利用者は増加傾向にあり、ダウンロード数自体は定額制の方が多くなる傾向があります。そのため、定額制での収益も無視できない要素となっています。
2023年の定額制報酬改善
2023年3月1日より、PIXTAは定額制プランでのクリエイター報酬を最大30%増額しました。特に「ダウンロード点数11点/月以上の画像定額制プラン」の報酬割合が引き上げられ、定額制でも以前より稼ぎやすくなっています。
PIXTA Premiumとは高額販売の新しい仕組み
PIXTA Premiumとは、2024年7月に開始された人物専属クリエイター限定の高額販売システムです。選ばれた作品を1枚11,000円（税込）で販売することが可能になりました。
PIXTA Premiumの特徴
PIXTA Premiumコンテンツは、PIXTAが認める人物撮影に長けた実力と実績のある人物専属クリエイターのみが販売できる仕組みです。モデルやロケーション、撮影テーマや写真のテイストなどにこだわった「渾身の作品」を、月間最大50点までPremiumコンテンツとして販売することができます。通常の販売価格と比較すると、1枚11,000円は非常に高額であり、人物専属クリエイターにとっては大きな収益機会となっています。
PIXTA Premiumでの収益シミュレーション
PIXTA Premiumで1枚11,000円の作品が売れた場合、人物専属クリエイター（ランク6）のコミッション率58%を適用すると、11,000円×58%で6,380円の報酬となります。通常の単品販売でXLサイズが売れた場合の約3,132円と比較すると、1枚あたりの収益が2倍以上になることがわかります。
PIXTAでの月収シミュレーション
ここでは、様々なパターンでの月収シミュレーションを具体的に解説します。
初心者クリエイターの月収（ランク1・一般）
登録素材数が100点程度で、月に5枚程度売れるケースを想定します。単品購入でMサイズが3枚売れた場合、1,944円×22%×3枚で約1,283円となります。定額制で10回ダウンロードされた場合、27円×10回で約270円となります。合計で月収約1,553円となります。
中級クリエイターの月収（ランク3・専属）
登録素材数が1,000点程度で、月に30枚程度売れるケースを想定します。単品購入でLサイズが15枚売れた場合、3,564円×43%×15枚で約22,988円となります。定額制で50回ダウンロードされた場合、29円×50回で約1,450円となります。合計で月収約24,438円となります。
上級クリエイターの月収（ランク5・人物専属）
登録素材数が3,000点以上で、月に100枚程度売れるケースを想定します。単品購入でLサイズが50枚売れた場合、3,564円×54%×50枚で約96,228円となります。定額制で200回ダウンロードされた場合、38円×200回で約7,600円となります。合計で月収約103,828円となります。
トップクリエイターの月収（ランク6・人物専属）
登録素材数が5,000点以上で、月に200枚以上売れるケースを想定します。単品購入でLサイズが100枚売れた場合、3,564円×58%×100枚で約206,712円となります。定額制で500回ダウンロードされた場合、43円×500回で約21,500円となります。PIXTA Premiumで5枚売れた場合、11,000円×58%×5枚で約31,900円となります。合計で月収約260,112円となります。実際のトップクリエイターの中には、月収80万円を達成している方もいると報告されています。
PIXTAで収益を上げるためのポイント
PIXTAで安定した収益を得るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
登録素材数を増やすことが基本
PIXTAで安定した収益を得るためには、まず登録素材数を増やすことが重要です。感覚として1,000枚を超えたあたりからダウンロードの頻度も上がり、ダウンロード数0という日もほとんど無くなります。数枚アップロードして売れないからといってやめてしまうのではなく、継続的にアップロード数を確保することが大切です。
売れる写真の傾向を意識する
自分の好きな写真を撮って登録するだけでは、なかなか販売実績は伸びにくいです。テーマやコンセプトが明確に伝わる写真が売れやすく、購入者のニーズを意識した素材制作が重要です。PIXTAで特に売れやすい素材の傾向として、人物写真が圧倒的に人気です。2018年の年間クリエイターランキングTOP100ではほとんどが人物の写真を撮っている方々がランクインしています。また、季節感のあるもの、ビジネスシーン、日本人モデルを使った写真などが需要が高いです。
PIXTA analyticsを活用する
PIXTAのクリエイターマイページには「PIXTA analytics」というツールがあり、月ごとの検索ワードのトレンドを可視化できます。このツールを活用して、今どんな素材が求められているかを分析し、需要に合った素材を制作することで、売上アップにつなげることができます。
適切なタグ付けを行う
購入者は特定のキーワードで写真を検索するため、関連するキーワードをしっかり含めたタグを付けることが重要です。適切なタグ付けができていないと、せっかく良い素材をアップロードしても、購入者の目に触れる機会が減ってしまいます。
写真の品質を高める
PIXTAでは明るさや色味が審査基準の一つとなっています。ホワイトバランスの調整や濃度・明度で明るさを調整し、正確な色味を表現することが重要です。ただし、レタッチの「やりすぎ」には注意が必要で、コントラストを触りすぎたり人の肌を修正しすぎると不自然な作品になってしまいます。
トレンドを取り入れる
最新のテクノロジーやライフスタイルに関連するトレンドを写真に反映させると、購入される可能性が高まります。リモートワークやサステナビリティに関連する写真は、近年急速に人気が高まっています。
専属クリエイターへの昇格を目指す
一般クリエイターと専属クリエイターでは、コミッション率に大きな差があります。PIXTAでの活動に注力する場合は、専属クリエイターや人物専属クリエイターへの昇格を目指すことで、同じ販売数でも収益を大幅にアップさせることができます。
PIXTAの注意点とデメリット
PIXTAで写真販売を行う際には、いくつかの注意点とデメリットも理解しておく必要があります。
収益化までに時間がかかる
PIXTAでの写真販売は気軽に始めやすい副業ですが、収益化に至るまでは地道な努力が必要です。1年間PIXTAを続けても合計で約30円程度の収入という例もあり、始めてから1年たっても100円にも届かなかったというケースも報告されています。すぐに大きな収益を期待するのではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。
定額制の報酬が低い
単品購入と比較して、定額制での報酬は大幅に低くなります。定額制の利用者が増加している中、クリエイターにとっては厳しい状況ともいえます。ただし、2023年に報酬改善が行われたこともあり、以前よりは状況が改善しています。
専属クリエイターは他サービスでの販売不可
専属クリエイター・人物専属クリエイターになると、コミッション率は大幅にアップしますが、他のストックフォトサイトでの販売ができなくなります。複数のサービスで販売活動を行いたい場合は、一般クリエイターのままでいる方が良い場合もあります。
審査に通らないことがある
PIXTAでは、アップロードした素材は審査を経て販売開始となります。品質基準を満たさない場合は審査に通らず、販売できないこともあります。特に、ブレやノイズ、構図の問題などは審査で指摘されることが多いです。
換金には最低金額がある
PIXTAで獲得したクレジットを現金化するには、一定の最低金額に達する必要があります。少額の収益では換金できない場合があることを理解しておく必要があります。
PIXTAと他のストックフォトサービスの比較
PIXTAと他の主要ストックフォトサービスを比較することで、PIXTAの特徴がより明確になります。
主要サービスの特徴
Adobe Stockは世界最大級のストックフォトサービスで、グローバルな市場に素材を販売できます。海外ユーザーへのリーチが強みですが、日本人モデルの需要は限定的です。Shutterstockも世界的に有名なストックフォトサービスで、ダウンロード数に応じて報酬率が上がる仕組みがあります。iStock（Getty Images）は高品質な素材が集まるプラットフォームで、審査基準も高めです。独占契約を結ぶと報酬率がアップします。写真ACは日本のサービスで、無料ダウンロードが基本ですが、ダウンロード数に応じて報酬が得られます。初心者でも始めやすいですが、1ダウンロードあたりの報酬は低めです。
PIXTAの優位性
PIXTAの最大の優位性は、日本市場に特化している点です。日本人モデルの素材需要が高く、日本語でのサポートも充実しています。また、ランク制度により継続的に活動するほど報酬率が上がるため、長期的な活動に向いています。
PIXTAで収益を最大化するための戦略
PIXTAで収益を最大化するためには、戦略的なアプローチが重要です。
複数カテゴリーへの展開
「ストックフォトでは数とバリエーションがたくさんあるのが強みになるので、カテゴリーはひとつに絞っても、方法論は絞らずに、なんでもできる人になることが大事」とトップクリエイターが述べています。一つのジャンルに固執せず、幅広い素材を提供することで、購入される機会を増やすことができます。
リサーチの重要性
売れる写真を意識して撮るために、まずリサーチをすることが大切です。「ストックフォト 売れた」「PIXTA 売れた」「ピクスタ 売れる写真」などで検索して、実際に売れている写真の傾向を把握することをおすすめします。
季節を先取りした素材制作
ストックフォトでは、季節のイベントに関連した素材の需要が高まります。しかし、購入者は実際のイベントよりも早い時期に素材を探し始めるため、季節を先取りした素材制作が重要です。たとえば、クリスマス素材は9月頃から需要が高まり始めます。
継続的なアップロードの重要性
PIXTAでの成功には継続が欠かせません。毎週、毎月コンスタントに新しい素材をアップロードし続けることで、検索結果での露出機会が増え、販売につながりやすくなります。
ポートフォリオの見直し
定期的に自分のポートフォリオを見直し、売れていない素材の傾向を分析することも重要です。売れていない素材と売れている素材の違いを把握することで、今後の素材制作に活かすことができます。
まとめ
PIXTAの報酬システムは、クリエイターランク（1〜6）と契約形態（一般・独占・専属・人物専属）の組み合わせによって決まります。ランク1・一般クリエイターの22%からランク6・人物専属クリエイターの58%まで、コミッション率には大きな幅があります。
収益を最大化するためには、登録素材数を増やして1,000点以上を目指すこと、売れる写真の傾向を研究して需要のある素材を制作すること、PIXTA analyticsを活用してトレンドを把握すること、適切なタグ付けで検索されやすくすること、そして専属クリエイターへの昇格を検討することが重要です。
PIXTAでの副業は、すぐに大きな収益を得られるものではありませんが、継続的な努力により、月収10万円以上、場合によっては月収80万円以上を達成しているトップクリエイターもいます。長期的な視点で取り組み、質の高い素材を継続的にアップロードしていくことが、PIXTAでの成功への道筋となります。
2024年7月にはPIXTA Premiumという新しい販売方法も開始され、人物専属クリエイターには1枚11,000円で作品を販売できる機会も生まれています。PIXTAは今後もクリエイターにとって魅力的なプラットフォームであり続けることが期待されます。
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